2004年04月06日経営リリース

PDP用ガラス基板の製造能力増強を決定

旭硝子(株)(本社:東京、社長:門松正宏)は、このたびPDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)用ガラス基板の製造能力増強を実施することを決定しました。愛知工場の自動車用ガラス製造窯をPDP用ガラス製造窯に転換し生産を拡大するとともに、約80億円を投じて韓旭テクノグラス社(本社:韓国亀尾市、出資比率70%)の加工設備を2004年末までに大幅増強します。

PDPテレビの台数は、2003年の140万台から2007年の900万台まで、年平均成長率60%程度が見込まれており、これに伴い、今後も日本や韓国を中心にPDP用ガラス基板の需要が大幅に増加すると考えられます。

当社は、現在、関西工場においてPDP用ガラス基板を生産し、同工場、京浜工場、旭硝子ファインテクノ社(本社:米沢市、出資比率100%)並びに韓旭テクノグラス社において切断・端面処理、ITO成膜などの加工を行っていますが、今後予想される旺盛な需要に対応するため、愛知工場の自動車用ガラス製造窯をPDP用ガラス製造窯に転換することによりガラス基板の生産を拡大するとともに、韓旭テクノグラス社における加工設備の増強を行います。製造窯と加工設備の両方をバランス良く増強することにより、需要の拡大が続くPDP用ガラス基板の安定供給を図ります。

愛知工場でのPDP用ガラス基板の生産については、自動車用ガラス製造窯からの転換工事を行い、本年5月頃より生産を開始します。今回の転換工事により、関西工場・愛知工場の製造窯2基フル稼働時には、現在の約2倍の生産能力を持つこととなります。

一方、PDP用ガラス基板の加工については、約80億円を投じて、韓旭テクノグラス社において、切断・端面処理を行うライン及びITO成膜を行うラインを設置し、本年5月から12月にかけて順次生産を開始します。今回の投資によって、韓旭テクノグラス社の加工処理能力は、現状の約3倍までアップすることとなります。

 

当社は、1996年に関西工場において世界で初めてPDP用ガラス基板の生産を開始し、お客様への供給を行ったことから、当社製品である「PD200」は、ディファクト・スタンダードとなり、現在においても世界シェア90%を持っています。今後も安定供給に加え、より高い品質・技術・サービスを提供することにより、「Global NO.1」の地位の維持を目指します。

以  上

本件に関するお問い合わせ先
旭硝子(株)広報室長 川上 真一
担当:小田
TEL: 03-3218-5408
E-mail: info-pr@agc.co.jp