2004年05月19日製品リリース
世界最薄・最軽量の耐熱強化ガラス「ファイヤーテンパ」4ミリ品を販売開始
旭硝子(株)(本社:東京、社長:門松 正宏)は、この度、網の無いクリアな視界と高強度による安全性を兼ね備えたワイヤレス防火ガラスとして好評を博している耐熱強化ガラス「ファイヤーテンパ」の品種バリエーション追加として、透明タイプ4ミリ品、型板タイプ4ミリ品を5月20日より発売開始することとしました。この商品は、2004年5月時点で、世界最薄・最軽量の建築用耐熱強化ガラスです。
近年、戸建住宅やマンションなど住空間での快適性向上のニーズから、複層ガラスや防犯ガラスに代表される高機能ガラスの普及が進んでいます。ガラスの高機能化が進むにつれ、使用される板ガラスの枚数・重量は増加する傾向にあり、当社ではガラスの高機能を進めつつ、一方で同じ機能を有するガラスの厚み・重量を低減する開発に取組んできました。中でも、防火設備用ガラスとして使用される網入板ガラスは、最低でも6.8ミリと通常戸建住宅に使用される透明板ガラス(フロート板ガラス)と比べて、厚く・重いことから、当社では防火設備用ガラスの軽量化に注力しており、この度、以前よりワイヤレス防火ガラスとして好評を博している耐熱強化ガラス「ファイヤーテンパ」のラインアップに、従来の最小板厚である5ミリよりも更に薄い4ミリ品を加え販売を開始することとしました。
この商品の主な特徴は通りです。
【特徴】
- 網が無いので、クリアな視界が得られる。
- 網が無いので、錆びによる割れなどの心配が一切ない。
- 強化ガラスを超える強度を有しているため、強い衝撃でも割れにくい。また、万一破損しても破片は細かな粒状になるため、安全性が高い。
- 網入板ガラスの最低板厚である6.8ミリよりも薄いため、断熱性や防犯性を目的とした複層、合わせガラスなどの多層化を行っても、総厚みを抑えて軽量化が可能。
(6.8ミリの17kg/m2に対し、4ミリは10kg/m2と、m2あたり7kgの軽量化)
なお、この度発売する「ファイヤーテンパ」4ミリ品は、透明タイプと不透視性を持たせた型板タイプを用意しています。これら商品は、単板のみならず普及が進んでいる複層ガラスや防犯ガラスに代表される合わせガラスの素板(もといた)として使用することで、より効果を発揮する商品と考えており、当社ではこの商品の売上げとして2007年度に10億円を見込んでいます。
これからも、当社は高機能ガラスの開発を通じ、快適な生活環境の維持、向上に貢献していく所存です。
以 上
【仕様・材料参考価格】
品種名 | 呼び厚さ ( mm ) |
最大寸法 ( mm ) |
最小寸法 ( mm ) |
材料参考価格 (m2・税込) |
ファイヤーテンパ(透明) | 4 | 1200 × 2400 | 200 × 400 | 27,100 円/m2 |
ファイヤーテンパ ミストロン(型板) | 4 | 26,900 円/m2 | ||
※参考 網入磨き板ガラス | 6.8 | 3657 × 2438 | − | 23,600 円/m2 |
- 本件に関するお問い合わせ先
- 旭硝子(株)広報室長 川上 真一
- 担当:小田
- TEL: 03-3218-5408
- E-mail: info-pr@agc.co.jp
- 商品に関するお問い合わせ先
- 旭硝子(株)板ガラスカンパニーカスタマーセンター
ナビダイヤル - TEL: 0570-001-555