2004年06月10日製品リリース

板ガラス及び関連製品の価格改定を実施

 旭硝子株式会社(本社:東京、社長:門松正宏)は、主に建築用に使われる板ガラス及びその関連製品の販売価格を、8月1日出荷分より引き上げることとしました。引き上げ率は板ガラスで8〜10%、複層ガラス(当社商品名:ペヤグラス)で3〜5%の予定です。

 当社板ガラスカンパニーの日本国内事業は、1999年11月に全面的な価格改定を実施しましたが、その後の約4年半で、板ガラス・複層ガラスなど主力品種の販売単価は平均12〜15%下落しました。当社はこれまで、拠点の統合・集約化、一般管理費の削減等のコストダウン施策を前倒しで実施し対処してきましたが、本年度に入り、想定外の国際的な原油の急騰、及び中国の活況に伴う輸入原材料のフレート料金の大幅な値上がり等の外部要因が、板ガラス事業の生産コストに深刻な影響を与え始めています。

 またここ数年関東から西日本にかけて複層ガラスの普及が急速に進展したことから、当社板ガラスカンパニーにおいて複層ガラス事業は板ガラス事業と並ぶ主力事業となりました。複層ガラス事業においても主原材料である板ガラスの生産コスト上昇により、事業収支は急激に圧迫されています。

 このような状況の中、当社としては近年の販売単価下落の一部と原燃材料のコストアップに見合う板ガラス及び複層ガラスの販売価格の改定を各取引先にお願いすべく、個別交渉を実施することとしました。

 上記施策に加え、その他の機能ガラス製品についても不採算品目の価格見直しを中心に価格交渉を行い、月あたり2億円程度の収益改善を目指しています。

以  上

本件に関するお問い合わせ先
旭硝子(株)広報室長 川上 真一
担当:小田
TEL: 03-3218-5408
E-mail: info-pr@agc.co.jp