2004年07月15日経営リリース

フッ素樹脂ETFEの生産能力増強を決定

旭硝子(株)(本社:東京、社長:門松 正宏)は、主に電線被覆材やフィルム原料として使われるフッ素樹脂ETFE(Ethylene−TetraFluoroEthylene COPOLYMER: エチレンとテトラフルオロエチレンの共重合体)の生産能力増強を決定しました。今回の増産は当社鹿島工場(茨城県鹿島郡神栖町)で行い、着工は本年11月、増産完了は2005年8月、投資額は約20億円の予定です。これにより当社のETFE生産能力は約25%増となります。

 

ETFEは当社が1972年に世界で初めて商業生産を開始したフッ素樹脂で、(1)熱可塑性のため成形加工容易である(2)耐薬品性が優れている(3)極めて高い電気絶縁性を持っている (4)紫外線に強く、10年以上の屋外使用に耐えうる、などの特徴から、自動車・航空機・ロボットなどに使用される電線の被覆材や液体輸送チューブ、農業用ビニールハウスの被覆材などに使われています。近年は自動車向け、建材向けなどの新用途を中心に需要が急増しており、需給が極めて逼迫していることから、今回増設することとしました。

当社はETFEの製造を現在千葉工場と鹿島工場で行っており、世界全需要の過半を製造・販売しています。今後も世界のETFE需要は年率5%程度で増加すると予想されており、この需要増に対応すべく適宜生産能力の増強に取り組むと同時に、当社のコアであり独自のフッ素化学技術を活かし、お客様に高品質なソリューションを提供していく所存です。

以  上

本件に関するお問い合わせ先
旭硝子(株)広報室長 川上 真一
担当:小田
TEL: 03-3218-5408 
E-mail: info-pr@agc.co.jp