2005年05月16日経営リリース

フッ素ゴム「AFLAS(R)(アフラス)」の製造能力増強を決定

   旭硝子株式会社(本社:東京、社長:門松正宏)は、主に電線被覆材や自動車部品(オイルシール)として使われるフッ素ゴム「AFLAS(R)」(4フッ化エチレンとプロピレンの共重合体)の製造能力増強を決定しました。今回の増産は当社千葉工場(千葉県市原市)で行い、増産完了は2006年3月、投資額は約18億円の予定です。これにより当社の「AFLAS(R)」製造能力は約50%増となります。

   「AFLAS(R)」は当社が開発し、25年の販売実績を持つ特殊フッ素ゴムです。汎用フッ素ゴムと比較して、(1)極めて高い電気絶縁性を持つ (2)耐薬品性に優れ、特にオイルに含まれる各種添加剤に対して高い耐久性を持つ (3)スチームに対する耐久性に優れている (4)耐熱性に優れている、などの特長から、自動車・車輌・家電などに使用される電線の絶縁被覆材や、自動車トランスミッションのオイルシール材などに使われています。

   当社は、本年度からの中期経営計画 “JIKKO-2007” において、フッ素・スペシャリティ事業を化学品カンパニーの成長事業として位置づけ、当社の強みを活かせる製品群への注力を図ることとしています。なかでも、フッ素ゴムは、近年自動車向けの新用途を中心に需要が急増しており、世界需要は今後も年率10%程度で増加すると見込まれることから、旺盛な需要に対応するため、今般千葉工場において「AFLAS(R)」の製造設備を増強することとしました。

   また、当社は、お客様ニーズにお応えすべく、「AFLAS(R)」の加工性・機械特性・環境対応を向上させた新品種を発売開始することとし、今回の増設においても新品種を含めた生産体制を整えることとしています。なお、新品種の概要につきましては、本年5月18〜20日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展」にて発表する予定です。

   当社は、今後も独自のフッ素化学技術を活かし、お客様に高品質なソリューションを提供していく所存です。

以  上

本件に関するお問い合わせ先
旭硝子(株)広報・IR室長 川上 真一
担当:箕田
TEL: 03-3218-5408
E-mail: info-pr@agc.co.jp