2005年06月15日経営リリース

エレクトロニクス&エネルギー事業本部を新設

   旭硝子株式会社(本社:東京、社長:門松正宏)は、7月1日付で従来の電子部材事業本部及び化学品カンパニーの一部並びに当社子会社である旭テクノグラス株式会社の一部などを再編成し、新たに「エレクトロニクス&エネルギー事業本部」を設置します。

  当社は、エレクトロニクス&エネルギー事業を、グループビジョン “ Look Beyond ” における第3の柱として育成しており、これまで研究開発テーマの絞り込みや研究開発体制の整備を行ってきました。また、本年度からの中期経営計画 “ JIKKO-2007 ” においては、同事業として(1)半導体プロセス部材、(2)ディスプレイ部材、(3)光部品、(4)エネルギー部材の4つの分野にフォーカスし、事業基盤の整備を更に進め、本格的に事業展開することとしています。この具体的な施策として、7月1日付での旭テクノグラスの100%子会社化を進めるとともに、同事業の関連部材を量産するための技術開発を行う先端技術開発棟を建設中です。(当社京浜工場内。2006年2月完成予定)

   一方、グループ内において、従来、エレクトロニクス&エネルギー領域に関連する事業を中心的に担う組織がなく、電子部材事業本部や化学品カンパニー、旭テクノグラスなどに分散していたため、マーケティング活動などを行う上で非効率な面がありました。
   そこで、今般、グループ内におけるエレクトロニクス&エネルギー関連事業を集約化し事業主体を明確にすることにより、お客様の幅広いニーズを的確に把握し、迅速かつ機動的に事業を展開していくため、新たに「エレクトロニクス&エネルギー事業本部」を設立することとしました。これにより、グループ全体で最適な開発・製造・販売体制を構築し一体運営していくことによるシナジーや、当社の強みであるガラス、フッ素化学の分野における技術的なシナジーなどを最大限に創出し、グループ総力を挙げて同事業における更なる収益力向上を目指します。なお、同事業本部新設に伴い、電子部材事業本部は廃止となります。

   当社は、中期経営計画期間内において、エレクトロニクス&エネルギー事業に
約550億円(グループ全体の10%)を投資するとともに、約350億円(グループ全体の35%)を研究開発費として充当し、同事業を2004年度の売上750億円程度から、将来的には2007年頃に1,000億円超、2010年頃に2,000億円超まで育成していく所存です。

以  上

<ご参考>

1.エレクトロニクス&エネルギー事業本部の組織

2.各部の主要取扱い製品

部  署  名 主 要 取 扱 い 製 品
半導体プロセス部材事業部 フォトマスク基板、ステッパーレンズ用材料、SiC、CMPスラリー※、窒化アルミ基板、高純度ポリマー
ディスプレイ部材事業部 PDP光学フィルター、PDP用フリットペースト、液晶ディスプレイ用バックライトチューブ
光部品事業部 CCD用光学フィルター、プロジェクター用光学フィルター、光ピックアップ部材
GS事業推進部 ハードディスク用ガラス基板※
エネルギー部材事業開発部 燃料電池用MEA※
(注) 1. ※:新規事業または事業開発・推進段階にある製品
2. その他の製品は、従来、化学品カンパニー、電子部材事業本部及び旭テクノグラス(含、日本真空光学)で取り扱っていたが、今後、当社グループ全体として最適な開発・製造・販売体制を構築していく。
本件に関するお問い合わせ先
旭硝子(株)広報・IR室長 川上 真一
担当:斎藤
TEL: 03-3218-5509
E-mail: info-pr@agc.co.jp