医農薬CDMO事業で培った有機合成プロセス開発力、グローバルネットワークによる原料調達力、オペレーショナルエクセレンスを追求し続け、低コストで安定供給を実現する製造能力により、お客様の製造委託ニーズに応えます。
サービス概要
医農薬CDMOビジネスで培った精密合成技術を用いて、様々な数量レベル、合成プロセスによる有機材料を受託製造します。効率的なプロセス開発による継続的なコストダウンや別法提案等によりプロセス課題の抜本的な解決策を提案。多拠点に渡るマルチ生産設備、独自のサプライチェーンによる原材料の安定調達、柔軟な製造計画・管理等により製品の安定供給を実現します。
特徴
- リスク分散による安定生産
マルチ生産設備、独自のサプライチェーン構築による原料の安定調達等により製品の安定供給を実現しています。 - 開発から製造までのワンストップソリューション
医農薬CDMOビジネスで培った精密有機合成技術や品質保証体制、0.1m3から15m3に亘る様々なサイズの反応設備等を用い、プロセス開発から商業生産に至るまで、お客様のニーズに応え、高品質で低コストな有機材料調達をフルサポート致します。 - グローバル基準の管理と安定した品質保証体制
グローバルスタンダードであるEcoVadis社の評価でゴールド(上位5%以上)を獲得。
医薬品品質保証との一体運営による質の高い品質保証体制にて安定した品質の製品を提供します。
製造拠点・設備
<AGC若狭化学:小浜工場・医薬品工場>
AGC若狭化学設備 | 材質 | 容量 | 基数 | 温度(℃) |
---|---|---|---|---|
反応槽 | ステンレス、グラスライニング、 PFAライニング |
100~5,000L | 42 | -30~250 |
蒸留塔 | ステンレス、グラスライニング | 1,000~2,000L | 2 | - |
遠心分離機 | ステンレス、レジン | 20~48インチ | 8 | - |
真空乾燥機 | ステンレス、グラスライニング | 300~2,000L | 4 | - |
ろ過乾燥機 | ステンレス | 300~2,700L | 4 | - |
<AGC若狭化学:上中工場(福井県三方上中郡若狭町)>
AGC若狭化学設備 | 材質 | 容量 | 基数 | 温度(℃) |
---|---|---|---|---|
反応槽 | ステンレス、グラスライニング、 ハステロイ、その他 |
2,000~15,000L (200~300L) |
64 (4) |
-45~280 |
蒸留塔 | ハステロイ、ステンレス、 グラスライニング |
3,000~15,000L | 11 | ~280 |
遠心分離機 | ハステロイ、ステンレス、レジン | 36~60インチ (33インチ) |
13 (1) |
- |
真空乾燥機 | ハステロイ、ステンレス、 グラスライニング |
3,000~5,000L (50L) |
9 (1) |
~130 |
※試作設備は( )内に表示
得意な技術
AGCは世界有数の有機合成技術・生産技術・生産設備を備えた化学メーカーです。
特に含ハロゲン化合物の製造や取扱いについて長い経験を持ち、F、Cl、Br、Iの4元素すべてを取り扱う事が可能です。
低温反応、水添反応含む多種多用な有機合成反応の豊富な実績をベースに、お客様の多様なニーズに的確にお応えしています。
含ハロゲン化合物の製造・取扱い
- ハロゲン化反応(F、Cl、Br、I)
- ハロゲン交換反応
- 含フッ素複素環化合物合成
- パーフルオロアルキル基導入
- 耐食性設備の充実
- ヨウ素回収・リサイクル
- 等
各種有機合成技術
- アミド化反応
- コーリー・チャイコフスキー反応
- フリーデルクラフツ反応
- グリニャール反応
- 各種クロスカップリング反応
- カルボキシル化反応
- 酸化反応
- 還元反応(水素添加)
- 高圧ガス使用反応(毒性・可燃性高圧ガス)
- 高温反応(~250℃ JKT)
- 低温反応(-50℃~ JKT)
- 蒸留(常圧蒸留、減圧蒸留)
- 薄膜蒸留
- フロー反応(開発中)
- 光反応(開発中)
- 等
上記以外の反応に関しても対応いたしますのでお問い合わせください。
利用可能な含フッ素等ビルディングブロック
自社のテトラフルオロエチレン(TFE)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、トリフルオロ酢酸も活用して、含フッ素ビルディングブロック(フッ素原子を有する製造中間体)利用も対応・提供いたします。
使用可能原料
No. | CAS No. | CHEMICAL NAME | 化合物 |
---|---|---|---|
1 | 76-05-1 | Trifluoroacetic acid | トリフルオロ酢酸 |
2 | 407-25-0 | Trifluoroacetic anhydride | 無水トリフルオロ酢酸 |
3 | 383-63-1 | Ethyl trifluoroacetate | トリフルオロ酢酸エチルエステル |
4 | 2923-18-4 | Sodium trifluoroacetate | トリフルオロ酢酸ナトリウム |
5 | 354-38-1 | Trifluoroacetamide | トリフルオロ酢酸アミド |
6 | 677-69-0 | Heptafluoro-2-iodopropane | ヘプタフルオロ-2-ヨードプロパン |
7 | 455-14-1 | 4-(trifluoromethyl)aniline | 4-(トリフルオロメチル)アニリン |
8 | 122665-97-8 | 4,4-difluorocyclohexane carboxylic acid | 4,4-ジフルオロシクロヘキサンカルボン酸 |
9 | 148043-73-6 | 4,4,5,5,5-Pentafluoro-1-pentanol | 4,4,5,5,5-ペンタフルオロ-1-ペンタノール |
10 | 30071-93-3 | 3,5-Bis(trifluoromethyl)acetophenone | 3,5-ビストリフルオロメチルアセトフェノン |
11 | 3862-73-5 | 2,3,4-Trifluoroaniline | 2,3,4-トリフルオロアニリン |
12 | 328-93-8 | 2,5-Bis(trifluoromethyl)aniline | 2,5-ビス(トリフルオロメチル)アニリン |
13 | 214557-89-8 | 3,5,7-trifluoroadamantane carboxylic acid | 3,5,7-トリフルオロアダマンタンカルボン酸 |
14 | 118612-00-3 | N,N-Dimethylanilinium tetrakis-(pentafluorophenyl)borate | N,N-ジメチルアニリニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート |
15 | 136040-19-2 | Triphenylcarbenium tetrakis-(pentafluorophenyl) borate | トリフェニルカルベニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート |
16 | 75-29-6 | 2-chloropropane | 2-クロロプロパン |
17 | 557-98-2 | 2-chloropropene | 2-クロロプロペン |
18 | 542-75-6 | 1,3-dichloropropene | 1,3-ジクロロプロペン |
19 | 96-18-4 | 1,2,3-trichloropropane | 1,2,3-トリクロロプロパン |
20 | 142-28-9 | 1,3-dichloropropane | 1,3-ジクロロプロパン |
21 | 96-24-2 | 3-chloro-1,2-propanediol | 3-クロロ-1,2-プロパンジオール |
22 | 96-23-1 | 1,3-dichloro-2-propanol | 1,3-ジクロロ-2-プロパノール |
23 | 627-30-5 | 3-chloro-1-propanol | 3-クロロ-1-プロパノール |
24 | 616-30-8 | 3-amino-1,2-propanediol | 3-アミノ-1,2-プロパンジオール |
25 | 107-11-9 | 3-amino-1-propene | 3-アミノ-1-プロペン |
26 | 124-02-7 | diallylamine | ジアリルアミン |
27 | 102-70-5 | triallylamine | トリアリルアミン |
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