2019年01月31日製品リリース

AR/MRグラス向けガラス基板を販売開始

AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:島村琢哉)は、AR/MRグラス向けの高屈折率で高透過のガラス基板を開発しました。すでに国内のガラス製造拠点において量産体制を整え、2019年2月より販売を開始します。

近年、実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示することで、目の前にある世界を“仮想的に拡張する”というディスプレイの開発が活発になっており、AR(Augmented Reality:拡張現実)やMR(Mixed Reality:複合現実)の表示に対応した “AR/MRグラス”と呼ばれるメガネ型デバイスが注目されています。このAR/MRグラスは、スマートフォンに続く次世代デバイスとして市場拡大が期待されています。

AGCは従来よりこの次世代デバイスに対して、半導体パッケージ用ガラス基板や様々な特性を持つ光学電子部品を開発・提案しています。今回、数年前より着手していたAR/MRグラス向けガラス基板の開発に成功し、量産体制を整えました。

AR/MRグラス向けガラス基板 AR/MRグラス向けガラス基板

AR/MRグラス向けのガラス基板には、視野角を拡大することができるよう“高屈折率であること”や、画像を鮮明にみせるために“高透過であること”が要求されているほか、高平坦性や表面の平滑性など、画像を精度高く伝搬させるための高度なガラス加工技術も求められます。今回開発した高屈折率で高透過のガラス基板は、こうした特性を全て兼ね備えた製品です。当社は今後、このガラス基板を、AR/MRグラス市場に加え、車載向けなど幅広い市場への展開を目指します。

なお、本製品は2019年2月5日(月)~7日(木)に開催されるPhotonics West 2019(サンフランシスコ、CA)のAGC展示ブースに出展予定です。(ブース番号#5057)

◎本件に関するお問い合わせ先:
AGC株式会社 広報・IR部長 玉城 和美
担当:太田
TEL: 03-3218-5603
E-mail: info-pr@agc.com