2022年01月26日製品リリース

AGCの5G対応ガラスアンテナWAVEATTOCH®が第10回技術経営・イノベーション大賞「科学技術と経済の会会長賞」を受賞

AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:平井良典)の5G対応ガラスアンテナWAVEATTOCH®が、一般社団法人科学技術と経済の会(会長:遠藤信博(日本電気株式会社取締役会長)、以下:JATES)の主催する第10回技術経営・イノベーション大賞で、科学技術と経済の会会長賞を受賞しました。

本大賞は、日本経済の活性化のために、世の中を変革する優れたイノベーション事例を表彰し、そのプロセスを産業人が学ぶことによってわが国におけるイノベーションの推進を図るもので、2012年度より毎年行われています。

JATESは今回の授賞理由について、「景観に配慮可能な窓を基地局化できるガラスアンテナであり、現時点では世界オンリーワンの製品のため、通信に関する社会課題の解決に貢献できる製品である。スマートシティの可能性を押し広げるなど、社会的意義は大きい。また、5Gはアンテナ設置の距離が問題視されているが、ガラスをアンテナ化してしまうという発想が面白く、技術的なハードルも超えている点も評価された。」としています。

このたび受賞したガラスアンテナWAVEATTOCH®は、2018年11月に株式会社NTTドコモと当社が共同で開発した世界初*のガラスアンテナです。本製品は、室内側の窓ガラスに貼り付けることで屋外をサービスエリア化することができます。対応周波数は、開発当初の4G LTE通信に加え、2020年6月には5Gでの通信も可能となりました。また、次世代高速通信のネットワーク構築に向けアンテナ増設が社会課題となっている中、街の景観を損なわない様、周辺部材を透明な素材でデザインしています。
AGCグループは、経営方針 AGC plus 2.0 のもと、世の中に「安心・安全・快適」を、お客様に「新たな価値・機能」を、プラスする製品づくりに取り組んでいます。今後も様々な社会課題の解決に貢献できる、新たなガラスとしての可能性をご提供できるよう努めてまいります。

<注釈>* 当社調

<ご参考>

5G対応ガラスアンテナWAVEATTOCH®(ウェーブアトッチ)について

■特徴


既存窓に透明なガラスアンテナを設置するため、街の景観、ビルの外観、室内デザインを損ないません


建物の室内側に設置するため、足場設置や土台工事は不要です


自在な設置箇所とビーム形成技術により、柔軟なエリア設計を可能とするスモールセル向けアンテナです


Glass Interface Layer*の効果により、窓ガラスを通過した際の電波の減衰・反射を抑えます

*アンテナ本来の持つ性能を引き出す技術

■サイズ、質量

 サイズ

 843mm × 185mm

 質量

 約2 kg

アンテナガラスのみのサイズ、重量。ケーブル、既存ガラスへの取り付け部材、付属品は除きます。

■アンテナ特性

 項目

単位

高利得タイプ

ワイドビームタイプ

 周波数

MHz

3600~3700

 4500~4600

3600~3700

 4500~4600

 利得

dBi

9.5

9.0

5.0

5.0

 チルト角

deg.

25

25

26

21

 半値幅(垂直面)

deg.

30

26

37

30

 半値幅(水平面)

deg.

30

26

80

80

 耐電力

W/系統

5以下

 5以下

 VSWR


2以下

 2以下

表中の値は各周波数帯域での代表的な数値となります。

■ガラスアンテナ設置イメージ

■関連リリース
2019年度グッドデザイン賞を受賞 https://www.agc.com/news/detail/1199808_2148.html
◎本件に関するお問い合わせ先:
AGC株式会社 広報・IR部長 小川 知香子
担当:中尾
TEL: 03-3218-5603
E-mail: info-pr@agc.com