Q1.
PFASの環境・
健康への影響は?
全てのPFASが環境・健康に悪影響を与えると結論付けられたわけではありません。約12,000種類ものPFASのうち、PFOS、PFOA、PFHxSの3種類の「特定PFAS」は、水に溶けやすい、自然や人体の中で分解されにくい、水道水などから体内に入った場合に排出されにくい、健康に影響を与えやすい、といった性質が示されています。「特定PFAS」は日本国内での製造や使用が禁止されています。
一方、現在製造されているPFASのうち大部分を占めるフッ素樹脂などは、現時点で科学的に危険性が指摘されていません。
Q2.
PFASに関する
規制やルールは?
現在、日本では、「特定PFAS」のうちPFOSやPFOAについて規制があります。PFOSについては、「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約」(POPs条約)において2009年に規制対象となりました。POPs条約の締約国である日本においても2010年に「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」(化審法)により、製造や製品への使用は禁止されています。またPFOAについても、2019年にPOPs条約で「原則禁止」とされ、国内においては2021年より、製造や製品への使用が禁止されています。
残る「特定PFAS」の1つであるPFHxSについても、2022年6月にPOPs条約の締約国会議において規制対象となることが決定し、化審法においても2024年2月1日から規制対象となりました。PFHxSは、現在のところ日本国内において製造が報告されていません(*7)。
Q3.
特定PFASに対する
これまでのAGCの対応は?
AGCは、「特定PFAS」3種のうち、過去にPFOSやPFHxSについては製造を行っておらず、残るPFOAの製造・使用は条約や国内の法令による規制に先立ち、2015年に終了しています。AGCは企業の社会的責任を果たすため、科学的根拠に基づき、事業活動で生じる環境負荷の最小化と製品を通じた環境影響の抑制に向け、取り組んでいます(*8)。これからもお客様や社会にとって不可欠なフッ素製品をAGCは責任をもって提供し続け、世界中の人々の暮らしを支えていきます。