AGCディスプレイグラス米沢
AGCディスプレイグラス米沢は、「上杉の城下町」として知られる米沢の地で、1992年にフラットパネルディスプレイ(FPD)用のガラス基板の製造・加工で操業を開始しました。 2012年から、車載ディスプレイ用カバーガラスの製造・加工を行い、全国で初めてガラスディスプレイの量産加工を可能にするなど、世界に冠たる技術を持っています。
これら2つの主力製品に加え、半導体や電子部材関連のガラス製造・加工も始まっています。“「ものづくり」の基本は「ひとづくり」から”をモットーに、 上杉鷹山公の「為せば成る」を行動指針に掲げ、全従業員が「One Team」で一貫生産にこだわった活動をしています。
所在地/〒992-1128 山形県米沢市八幡原4-2837-11
資本金/400百万円
代表者/田中 信嗣
従業員数/448名(2024年5月末現在)
主な事業内容/フラットパネルディスプレイ用ガラス基板、車載ディスプレイ用カバーガラスの製造・加工
環境パフォーマンスデータ
2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
大気 | GHG排出量 (千トン) |
25 | 19 | 22 | 22 | 20 |
NOx (トン) |
1 | 1 | 1 | 0 | 0 | |
SOx (トン) |
0 | 0 | 0 | 1 | 0 | |
ばいじん (トン) |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
水質 | 総排水量 (千m3) |
878 | 784 | 806 | 831 | 729 |
COD (トン) |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
廃棄物 | 最終処分量(トン) | 0 | 14 | 28 | 54 | 63 |
休業災害度数率
2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
---|---|---|---|---|
0.00 | 0.83 | 0.00 | 0.67 | 0.67 |
- 集計対象者は、事業所で働くすべての人(AGCディスプレイグラス米沢+協力会社従業員)です
TOPIC
ワークライフバランスの確保
「子育てサポート企業」に認定
AGCディスプレイグラス米沢(ADY)は、「子育てサポート企業」として2013年と2017年に厚生労働省山形労働局より認定されました。
山形県内では延べ40社が認定を受けているなか、複数回の認定企業はADYを含め6社のみです。
ADYでは過去に延べ4人の男性社員が育児休業を取得、また法令に先駆けて子どもの看護休暇・家族介護休暇の半日取得を可能とするなど、仕事と家庭の両立を積極的に支援しています。
今後も社員のニーズを把握し、働きやすい職場環境づくりを進めていきます。
環境マネジメント/労働安全衛生
労働安全衛生と環境のマネジメントシステムを統合し、運用・維持管理の効率化を図る
AGCディスプレイグラス米沢は、OHSAS18001に基づく「AESMS」(労働安全衛生と環境を統合したマネジメントシステム)を構築し、2007年に労働安全衛生、環境マネジメントシステムの第三者認証を同時に取得しました。労働安全衛生と環境のマネジメントシステムは規格の体系が似ていることもあり、2つを統合することにより、システムの運用・維持管理の効率を向上させることができました。2020年中には、OHSAS18001からISO45001への認証移行も計画しております。また、このシステムのもと、トップなどが参加する労働安全衛生委員会の下部組織として、実務担当者で構成するAES実行委員会を設置しました。この実行委員会を通じて、労働安全衛生に関するトップの考えを広く共有し、PDCA(計画-実行-評価-改善)を確実に回すことで、全従業員一丸となった安全活動を推進しています。
労働安全衛生
危険体感研修で従業員の安全意識を高める
AGCディスプレイグラス米沢は、2006年より、従業員の労働安全教育の一環として危険体感研修を行っています。この研修は、労働災害を自ら疑似体験することで安全意識を高め、労働災害に結びつく行動をなくすことを目的としています。体感設備には、「ガラスの割れ」「チェーン・Vベルトへの挟まれ」「ローラーへの巻き込まれ」「感電」などがあります。2019年には、VRによる危険体感を導入し、「仮想空間における事故体験」ができるようになりました。事故体感の感覚を植え付けることで、ルール遵守等の安全管理の必要性を感じていただくことをねらいとしています。現在、フォークリフト事故、高所落下事故、そしてLOTO忘れの事故の3種のコンテンツを備えております。
当社の危険体感研修は、周辺地域の学生や県内外の他社の安全担当者など、多くの社外の方も受講されており、その人数は年間約70名です。受講した方々からは、「普段体験できないことを実際に体感することができてとても有意義な研修でした」「自分の不注意で事故が起きることがわかった」などという声をいただいています。
保安防災
不測の事態に迅速かつ適切に対応
AGCディスプレイグラス米沢では、火災・地震に加えて、有害物質の漏洩が発生した際の対応手順書を作成しています。この手順書に基づいて、自衛防災組織による定期的な訓練を実施し、毎年10月に行う工場全体の防災訓練で、参加者へ事前連絡を行わずに「通報、初期消火、避難・誘導、避難人員の点呼確認、報告」まで迅速かつ適切に対応できることを目指しています。
今後は、特に地震への対応を目的として、事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)の策定・運用を進めていきます。
社会貢献活動
食堂の生ゴミを液体肥料化し地元に無償配布
AGCディスプレイグラス米沢は、リサイクルの一環として、2008年に、従業員食堂からの生ゴミを液体肥料化する取り組みを開始しました。これは廃棄物削減だけでなく、焼却処理と比較して年間21トンのCO2排出量削減も期待できます。
当初液体肥料は従業員に配布していましたが、2009年7月から地元の方々への無償提供を開始しました。この活動は地元の新聞や広報誌にも紹介され、毎年数百名の近隣住民の皆様に使っていただいており、「化学肥料を使うより安心して使えて、収穫した野菜の見た目も良い」「とてもありがたい。今後もぜひ続けてほしい」などの嬉しいお言葉もいただいています。
工場周辺の環境整備および花植え活動
AGCディスプレイグラス米沢は、環境マネジメントシステム規格ISO14001を取得した工場として、1998年より工場周辺の清掃活動と花植えによる美化活動を行っています。
清掃活動は、毎月(冬季を除く)実施される朝の安全立哨の際、立哨の担当部門が工場周辺の歩道周りのゴミ拾いを行っているものです。月ごとに担当部門をローテーションし、一年間ですべての部門が清掃活動に参加しています。美化活動は、工場周辺にある市道の路側帯の空き地を利用し、花苗の植栽を行っています。これは、「米沢市道路美化ボランティア活動支援事業」の認定を受けた活動であるとともに、「米沢市花いっぱい協議会」の支援事業の一環でもあります。
地域周辺の環境美化を推奨するとともに、従業員の環境意識の向上につながっています。
社会貢献活動の主な事例
- 液体肥料の無償提供
- 危険体感研修の外部開放
- 学校の職場体験受入れ
- 献血バスの受入れ
- 会社施設(グラウンド・駐車場など)の外部開放
- 会社周辺の市道および河川のゴミ拾い
献血運動への参加
AGCディスプレイグラス米沢(ADY)では、1992年から献血車を場内に呼び入れ、延べ49回、2,535人が献血に協力しています。
その功績が認められ、2016年には吉村山形県知事より感謝状をいただきました。