協創事例

AGCは祖業のガラスに加え、電子・化学品・セラミックスなど多彩な事業を展開する素材メーカーです。創業から110年以上にわたり、各分野で培った多様な技術を組み合わせ、時代のリーディングカンパニーと共に人々の生活に新たな機能や価値を提供し続けてきました。 社会の変化のスピードがますます速くなり、素材開発にもスピードの加速が求められています。AOを拠点に社外との協創により新たな価値を創造し続けます。

事例5:シンクトゥギャザー×AGC

AGCは、低速電動バスや2人乗り低速EV等を開発しているベンチャー企業、株式会社シンクトゥギャザー(以下、シンクトゥギャザー社)との協創活動を通じ、2023年3月27日から北海道登別市で運行開始されるグリーンスローモビリティ*1(シンクトゥギャザー社製の低速電動バス、eCOM-10)のフロントガラスに当社の「スマート電熱防曇ガラス」が採用されました。

観光客を対象に登別温泉巡回用として運行予定のグリーンスローモビリティ
(シンクトゥギャザー社製、eCOM-10)

登別温泉地域における地域活性化に向けた新モビリティ運行に貢献

本協創活動は、政府が推進する「デジタル田園都市国家構想」*2の交付金対象事業である「登別温泉 DX/グリーントランスフォーメーション構想」において、持続可能な観光地づくりを目的として運行される予定のグリーンスローモビリティ開発についての取り組みです。

シンクトゥギャザー社とは、「これからの社会課題の解決や持続可能な社会の実現に向け、次世代モビリティの新たなニーズを模索していきたい」との思いが両社で一致し、2022年6月から“協創活動”がスタートしています。今回の「スマート電熱防曇ガラス」は、寒冷地でのグリーンスローモビリティ運行における課題解決を背景に採用されました。

「スマート電熱防曇ガラス」の特長は、フロントガラスの室内側に設置した温湿度センサーと防曇・解氷モードが連動し、合わせガラス内に封入した極めて細く目立たない導電ワイヤーの電熱を自動制御できることです。これにより消費電力を最小化することが可能となります。

AGCグループは、「2025年のありたい姿」の実現に向け、オープンイノベーション”協創活動”を推進しています。社会の変化を予見し、社内外の技術を融合させることで開発スピードを加速し、新たな機能をタイムリーに提供していきます。

  • 1 グリーンスローモビリティ:時速20km未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移動サービスで、その車両も含めた総称
  • 2 デジタル田園都市国家構想:「デジタル実装を通じて地方が抱える課題を解決し、誰一人取り残されず全ての人がデジタル化のメリットを享受できる心豊かな暮らしを実現する」とされる政府が目指す持続可能な社会への基本方針

<ご参考>

■車両の詳細について

■電熱ガラスについて


<各お問い合わせ>

■車両に関するお問い合わせ

■「スマート電熱防曇ガラス」に関するお問い合わせ