2021年05月25日経営リリース
化学品プラントにデータ分析プラットフォームAlteryxを導入
- 直観的に操作できるツールを活用し、スマート化を加速 -
AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:平井良典)は、2021年5月よりAlteryx(アルテリックス)社のデータ分析プラットフォームAlteryxを導入し、化学品プラントのスマート化を加速します。これにより、化学品製造業務におけるデータ分析を効率化させるとともに、製造業務知識に加え高度なデータ解析スキルを有する「二刀流人財」を増やすことで、組織全体のデータ活用リテラシー向上が期待できます。さらに生産管理や物流業務にも展開し、データを活用した業務プロセスの効率化も進め、競争力を強化します。
当社は化学品プラントのスマートファクトリー化を“見える化” “わかる化” “変わる化”の3ステップで推進しています。これまでに“見える化”の取組みとして、運転一括管理システム「CHOPIN(ショパン)」やプライベートLTEネットワークを導入するなど、データ収集の効率化を進めてきました。しかし、収集されたデータは、各製造プロセスの担当者個々人の経験に基づき各々の表計算ソフト等を用いて分析しているため、各データの統合・解析に多大な労力と時間を要しています。また、製造業務とデータサイエンスの双方に精通する人財の育成も課題となっていました。
今回導入するAlteryxは、直感的な操作が可能なグラフィカル・ユーザー・インターフェイスや、様々なデータ処理を可能とする豊富なツールアイコンが特徴のデータ分析プラットフォームです。Alteryxの導入により、各製造プロセスのデータ取得から分析を単一のプラットフォーム上で行うことが可能となり、データの統合・解析業務の効率が向上します。
また、Alteryxは画面上のアイコンをつなぎ合わせるだけでデータ処理プロセスを自動化させることができるため、プログラミング知識を持たない製造業務スタッフでも短期間の学習でデータ分析を行うことが可能となります。このように製造業務スタッフにデータ分析という強力なスキルをプラスし二刀流人財を育成することで、組織全体のデータ活用リテラシー向上を実現します。
<ご参考>
化学品プラントのスマートファクトリー化は“見える化” “わかる化” “変わる化”の3ステップで推進しています。
今回のデータ分析プラットフォームAlteryxの導入は”わかる化”への取組です。
リンク: https://www.alteryx.com/ja/customer-center/agc-uses-alteryx-to-transform-the-business-and-maintain-pole-position
2020年よりAlteryxを当社のデータ収集・可視化システム「CHAMP(チャンプ) 」の開発にトライアル採用した結果、 開発期間が大幅に短縮され、システム開発費用の従来比80%以上削減を実現しました。CHAMP(チャンプ)は、CHemical plant Acquisition Method of Process dataの略称で、AGCが独自に開発した化学品プラントのデータ蓄積基盤です。データ収集の効率化・高度化を実現するとともにデータの可視化機能の実装も進めており、データの“見える化”による課題の発見と問題解決を実現しています。
- ◎本件に関するお問い合わせ先:
- AGC株式会社 広報・IR部長 玉城 和美
- 担当:中尾
- TEL: 03-3218-5603
- E-mail: info-pr@agc.com