2024年09月25日CSRリリースその他リリース
AGCセラミックス、びんガラス製造窯の効率化に向けてデジタル技術を活用した支援サービスを開始
AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:平井 良典)のグループ会社であるAGCセラミックス(AGCセラミックス株式会社、本社:東京、社長:太田 将)は、びんガラス製造窯の設計から、炉材販売、操業支援まで一貫して行うトータルソリューションを本格的に開始します。AGCセラミックスは、AGCが蓄積したガラス製造のノウハウとデジタル技術を用いて、びんガラス製造窯の性能を高い状態で維持するコンサルティングサービスを提供し、安定的な操業の支援に加えて、GHG排出量削減を支援します。
びんガラス製造窯のライフサイクルは約10年であり、その間に窯の劣化による燃費の低下や、操業条件の変動による歩留まりの悪化が発生します。効率的に操業し続けるためには、日々の操業状況を把握し、発生した課題への対応が必要となります。また、びんガラスの製造プロセスでは、原料の溶解のため、炉内の温度を約1,500℃まで高める必要があり、GHG排出量が多く、カーボンニュートラルへの対応が喫緊の課題となっています。
AGCセラミックスは、AGCの高いデジタル技術やガラス製造で培ったノウハウを基に、びんガラス窯のライフサイクルを通じて、安定操業に必要なアドバイザリーサービスを提供します。センサーやカメラを用いてお客様の窯の状況を遠隔で把握し、デジタルプラットフォームに蓄積した情報を解析することで、窯の燃費や歩留まりが悪化する前に適切な改善提案を行います。これにより、お客様の製造コスト削減や製品品質の向上に貢献します。また、AGCが持つガラス製造におけるGHG削減に関する知見を活用して、お客様のカーボンニュートラル実現に向けた技術革新をサポートします。
AGCグループは、中期経営計画 AGC plus-2026 において、”価値創造DXの推進”を掲げています。AGCの強みであるモノづくり力と、これまで培ってきたデジタル技術を融合することで、ビジネスモデルの変革を進め、お客様にこれまでにない新たな価値を提供していきます。
〈参考情報〉
AGCのガラス製造におけるGHG削減技術開発事例
・世界初、実生産炉でのアンモニアを燃料に利用したガラス製造の実証試験に成功 | ニュース | AGC
・水素を燃料に利用したガラス製造の実証試験に成功 | ニュース | AGC
AGCのDX技術発表事例
・FRONTEOと共同でAI Q&Aシステム「匠KIBIT」を開発 | ニュース | AGC
・ガラス溶解プロセスにおけるデジタルツイン技術を開発しフロート窯での運用検証を開始 | ニュース | AGC
- ◎本件に関するお問い合わせ先:
- AGC株式会社 広報・IR部長 小川 知香子
- 担当:中島
- TEL: 03-3218-5603