千葉工場

千葉工場

AGC千葉工場は、1959年、東京湾を望む千葉県市原市の臨海地帯で操業を開始しました。創業以来、自社の大網白里鉱業所で産出する天然ガスと、原塩や蛍石などの輸入原料を用いてさまざまな化学製品を製造しています。

また、多種多様な化学品を取り扱う企業の責務として環境との調和を事業の大前提とし、製品の開発から廃棄に至るまで、すべての段階において環境保全に配慮し、継続的な環境負荷の削減と環境汚染の予防に努めています。

所在地/〒290-8566 千葉県市原市五井海岸10番地

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操業開始年/1959年(昭和34年)
代表者/舛岡 正道
従業員数/1,433名(2023年12月末時点)
主な事業内容/苛性ソーダ、苛性カリ、炭酸カリ、次亜塩素酸ソーダ、ガス・溶剤、フッ素樹脂・ゴム・フィルム、撥水撥油剤など化学品の製造、医農薬中間体・原体、バイオ医薬品原薬の製造

環境パフォーマンスデータ

  2019 2020 2021 2022 2023
大気 GHG排出量
(千トン)
556 735 719 674 576
NOx
(トン)
74 72 70 91 76
SOx
(トン)
1 1 1 1 1
ばいじん
(トン)
3 3 4 4 5
水質 総排水量
(千m3
8,091 8,811 9,324 10,620 10,296
COD
(トン)
30 28 33 45 43
廃棄物 最終処分量(トン) 215 77 0 90 119

休業災害度数率

2019 2020 2021 2022 2023
0.56 0.56 0.00 0.18 0.16
  • 集計対象者は、事業所で働くすべての人(AGC従業員+協力会社従業員)です

TOPIC

気候変動への対応/持続可能な資源利用

重層的な省エネ活動や使用済みフロン類の回収・破壊を通じて地球温暖化問題に貢献

2013年に設置したガスタービン発電装置
2013年に設置したガスタービン発電装置

AGC千葉工場では、生産工程の改善と使用エネルギーの見直しによる重層的な省エネ活動を進めています。生産工程の改善については、1975年にイオン交換膜法による苛性ソーダ製法を開発し、従来の製法と比較して約40%の省エネを実現しました。また、2013年3月には最新の高効率の装置に更新をするなど製造プラントの省エネ化を着実に実施してきました。また、使用エネルギーの見直しについては、2008年、2013年に自社採掘の天然ガスを利用する高効率タービンを導入し、合わせて最大16万トンのCO2排出量の削減が可能となりました。

2015年6月からは、昼間に余剰となっていた蒸気を近隣企業に供給し、蒸気の熱源として使用していた水素を今まで以上に有効活用しています。同工場では、この一連の活動により、最大年間約5万トンのCO2排出量を削減しました。

また、千葉工場では、1997年から家電・自動車メーカーのお客様から使用済みフロン類(CFC、HCFC、HFC)を回収し、破壊プラントによる破壊を行っています。2019年は、CO2換算で134万トンのフロンを回収・破壊しました。破壊プロセスを経て回収されるフッ化カルシウム(蛍石)は、原料として再利用しています。

さらに、同工場では、製造工程から発生する廃液からもフッ化カルシウム(蛍石)を回収して再利用しているほか、お客様でフッ酸が使用された後、その排水処理工程で発生する廃フッ化カルシウムの利用も開始しています。この取り組みは、平成26年度「資源循環技術・システム表彰*1」の最高賞である「経済産業大臣賞」を受賞しました。

  • * 1一般社団法人産業環境管理協会による表彰制度で、廃棄物の発生抑制(リデュース)、使用済み物品の再使用(リユース)、再生資源の有効活用(リサイクル)に寄与する、高度な技術または先進的なシステムを有する事業や取り組みが毎年表彰されています

使用済みフロン類のリサイクル

使用済みフロン類のリサイクル

環境活動

緑のカーテン事業への協力

市より感謝状をいただきました
市より感謝状をいただきました

千葉工場のある市原市では、地球温暖化対策の一環として「緑のカーテン事業」を推進しています。この事業は、市内の多くの公共施設でつる系の植物を栽培し、建物の外側に伸ばすことで、気温の上昇を抑制するとともにエアコンの使用を抑えるほか、環境教育にも役立てるものです。千葉工場では、緑のカーテン事業に賛同し、毎年つる系植物の苗を同市に寄付するとともに、工場内でもカーテンを育てています。なお、これまでの緑のカーテン事業への活動に対し、市原市から感謝状をいただきました。

環境活動・社会貢献活動

市原環境フェスタへの参加

市原環境フェスタへの参加
市原環境フェスタへの参加

千葉工場のある市原市では、毎年、環境関係の展示や、リサイクル促進のフリーマーケットからなる市原環境フェスタが開催されます。行政、市民団体、企業、学校がそれぞれの立場で趣向を凝らせた展示、実演を行って市民の方も楽しみにされています。千葉工場は、10年以上にわたり展示、実演を行ってきました。2018年は、環境商品のパネル展示と、親子で楽しめる「うちわ」づくりを体験していただきました。AGCロゴをあしらった「うちわ」に思い思いの絵を描き、千葉県マスコットキャラクター チーバ君のシールを貼って、一人ひとりの気持ちがつまった至極の逸品ができあがり、参加された皆さんにはたいへん満足していただきました。このほかにも「五井臨海祭り」での出店など、千葉工場では、AGCをより身近に感じていただけるような活動に継続して取り組んでいます。
(2019年は自然災害のため開催されませんでしたが、2020年は参加の予定です)

労働安全衛生

「化学物質リスクアセスメント」と「危険体感教育」で安全風土を醸成

危険体感研修の様子
危険体感研修の様子

AGC千葉工場は、「化学物質リスクアセスメント」「危険体感教育」などを通じて、健康障害の防止や労働災害の低減に取り組んでいます。

「化学物質リスクアセスメント」とは、健康障害と火災・爆発を防止するため、化学物質を取り扱う作業においてリスク評価を行う活動です。さまざまな製品を生み出している千葉工場では、多種の化学物質を取り扱っており、化学物質有害性によるリスクと化学物質危険性によるリスクを評価することでリスクの低減対策を実施する優先順位を決定しています。リスク低減対策の進捗と実施によるリスクの見直しを定期的に行い、設備や作業をより安全なものに進化させ重大災害の防止に努めています。

さらに、労働災害や設備事故を疑似体験することで安全意識を高め、災害や事故に結び付く行動をなくすことを目的とした危険体感教育を、協力会社を含む千葉工場の全従業員を対象に1998年から実施しています。教育内容は、これまでに着火危険体感、酸欠、薬傷災害体感、AEDなど15種類にも充実させ、従業員の安全意識の向上に努めています。

保安防災・安全

ノンテクニカルスキル教育の普及による産業安全への貢献

ノンテクニカルスキル教育
ノンテクニカルスキル教育

産業界の事故や災害には、技術的な要因だけでなく、ヒューマンエラーなど人由来の要因が増加しており、労働人口の減少とともに、大きな課題となっています。
千葉工場では、早くからこの問題に取り組み、ヒューマンエラー起因の事故や災害を防止していくために、個々人の規律遵守性、危険敢行性および思い込みなど、個々人の行動特性を解析し、教育、育成していく「ノンテクニカルスキル教育」に取り組んできました。
その結果、千葉工場の事故件数は他の活動と相まって大幅に低下しています。
化学業界では初めてのノンテクニカルスキル導入であり、社内のみならず、他社、他業界へも広がりを見せ、産業界の安全活動に貢献しています。
私たちのこの活動は、産業界において高く評価され、2017年、日本化学工業協会の「レスポンシブル・ケア賞」を受賞しました。

保安防災

災害の被害を最小限にとどめる、保安防災体制と訓練

消火栓操作法競技会
消火栓操作法競技会
空気呼吸器装着競技会
空気呼吸器装着競技会

AGC千葉工場は、危険物や高圧ガスを取り扱っている化学工場です。日頃から事故防止のために細心の注意を払っていますが、万一自然災害や事故が発生した時に備え、保安防災管理システム(SEMS)に基づく自主保安体制と危機管理体制を整えています。具体的には、専用の化学消防車を保有し、消火活動を行う保安センター要員と三交代要員(出動防災隊)が常駐しています。

また、災害拡大防止には初期防災活動が非常に重要であるとの見地から、各課対抗の空気呼吸器装着競技会を年1回、消火栓操作法競技会を隔年で実施しています。2018年には第42回空気呼吸器装着訓練において、千葉県知事賞を受賞しました。

今後も協力会社を含む全従業員を対象に保安防災教育、訓練の継続などを通じて、事故・災害につながる要因を極力排除するとともに、万一に備えて自主保安体制と危機管理体制の強化を図っていきます。

社会貢献活動

出張授業を通じて、小学生に理科の楽しさを伝える

理科出張授業の様子
理科出張授業の様子

AGC千葉工場では2009年度から、若手従業員が講師となり、理科出張授業「化学のまほう調査隊!」を実施しています。この授業は、普段の授業では体験できない実験などを通して化学反応を楽しく分かりやすく説明し、理科の楽しさを知ってもらうことを目的としています。

毎年、千葉工場がある市原市内の小学校で出張授業を行っています。今後も継続的に実施し、当工場ならではの出張授業を通して、理科の楽しさを伝えていきます。