2007.3.23 弊社鹿島工場の土壌・地下水汚染対策について

旭硝子株式会社は、昨年4月26日、弊社鹿島工場敷地内の土壌・地下水調査結果及び今後の対策について、報道発表をいたしました。 その後、行政のご指導をいただきながら、また、地域住民の皆様にご説明しながら、慎重に汚染物質の拡散防止と回収浄化対策について具体的な内容を検討してまいりました。
今回、その対策がまとまり、順次その施策を開始しましたので、以下にその概要をご報告いたします。

  • 汚染物質の浄化・拡散防止対策
    1. (1)ジクロロメタン・四塩化炭素製造エリアの浄化対策 (添付図参照)
      このエリアでは、既に、土壌ガス吸引法による井戸を1本設置して浄化を実施しています。浄化を加速するため、本年6月までに、土壌ガス吸引用井戸を5本増設し、計6本にします。また、吸引したガスは既設の燃焼施設で連続的に分解し無害化します。
      なお、土壌ガス吸引法は土壌中に含まれる揮発性有機化合物のガスを吸引しながら燃焼等の処理で無害化する方法で、『土壌汚染対策法に基づく調査及び措置の技術的手法の解説』(環境省監修)でその有効性が認められているものです。
    2. (2)旧フロン113、123製造エリアの浄化・拡散防止対策(添付図参照)
      このエリアでは、既に、2本の井戸にて揚水して浄化・拡散防止を実施しています。更に、浄化・拡散防止を強化するため、本年6月までに、新たに西側に2本の井戸を設置し、揚水を開始します。
      なお、揚水は新設する処理設備にて、汚染物質を分離回収後、(1)のガス吸引法による回収ガスと共に既存の燃焼施設で分解し無害化します。
      (1)、(2)の工事に関しては、環境省指定調査機関として登録されている環境エンジニアリング会社で実施中です。
      また、工場敷地内における新たな汚染を防止するための設備補修(塔槽類基礎、側溝、床面などのクラックの補修)は、既に実施しており、現在も定期的に点検をしております。
  • 定期モニタリング結果
    専門の公的分析機関による3ケ月毎の定期モニタリング結果では、工場岸壁近傍の海水・海底土壌、及び他社工場と隣接する敷地境界にある観測井の分析結果は全て環境基準値以下であります。この定期モニタリングは今後とも継続し、監視していきます。

    以上、当初計画にそった内容、スケジュールで対策を進めていく所存ですが、今後とも地域住民の皆様にご迷惑をおかけしないことを最優先とし、将来にわたり周辺への環境面の影響を生じさせないよう努力していくことを、ここにお約束しますと共に、ご報告申し上げます。

本件に関するお問い合わせ先

旭硝子株式会社 鹿島工場 総務部長 古田 和彦 電話:0299-96-2215