2023年06月28日製品リリース
AGCのガラスアンテナWAVEATTOCH®が渋谷スクランブル交差点への5Gサービス拡充のため採用
―5G基地局の用地不足が課題となる中、窓を基地局化―
AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:平井良典)の5G通信サービスに対応したガラスアンテナWAVEATTOCH®が、株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)の5G基地局として商業施設MAGNET by SHIBUYA109に設置され、渋谷スクランブル交差点の5Gエリア拡大に貢献しています。
渋谷スクランブル交差点周辺は、トラフィック量が年々増大しているにも関わらず、基地局設置に適した場所の確保が極めて困難なエリアでした。ドコモとAGCが共同開発したWAVEATTOCH®は、建物の窓(室内側)に貼り付けて設置し、屋外を5Gサービスのエリアとすることが可能な「窓を基地局化するアンテナ」です。同製品は、容易に設置場所を確保できることに加え、透明なガラス製のアンテナで目立ちにくいため、街の景観や室内のデザインを保つことも可能です。
AGCグループは、中期経営計画 AGC plus-2023 のもと、世の中に「安心・安全・快適」を、お客様に「新たな価値・機能」を、プラスする製品づくりに取り組んでいます。今後も様々な社会課題の解決に貢献できる、新たなガラスとしての可能性をご提供できるよう努めてまいります。
<ご参考>
■特徴
・既存窓に透明なガラスアンテナを設置するため、街の景観、ビルの外観、室内デザインを損ないません・建物の室内側に設置するため、足場設置や土台工事は不要です
・自在な設置箇所とビーム形成技術により、柔軟なエリア設計を可能とするスモールセル向けアンテナです
・Glass Interface Layer*の効果により、窓ガラスを通過した際の電波の減衰・反射を抑えます
*アンテナ本来の持つ性能を引き出す技術
■設置後の写真
■サイズ、質量
サイズ |
843mm × 185mm |
質量 |
約2 kg |
アンテナガラスのみのサイズ、重量。ケーブル、既存ガラスへの取り付け部材、付属品は除きます。
■アンテナ特性
項目 |
単位 |
高利得タイプ |
ワイドビームタイプ |
||
周波数 |
MHz |
3600~3700 |
4500~4600 |
3600~3700 |
4500~4600 |
利得 |
dBi |
9.5 |
9.0 |
5.0 |
5.0 |
チルト角 |
deg. |
25 |
25 |
26 |
21 |
半値幅(垂直面) |
deg. |
30 |
26 |
37 |
30 |
半値幅(水平面) |
deg. |
30 |
26 |
80 |
80 |
耐電力 |
W/系統 |
5以下 |
5以下 |
||
VSWR |
- |
2以下 |
2以下 |
表中の値は各周波数帯域での代表的な数値となります。
■ガラスアンテナ設置イメージ
■ガラスアンテナに関するリリース
AGCの”窓を基地局化する”ガラスアンテナ『WAVEATTOCH™(ウェーブアトッチ)』が2019年グッドデザイン賞を受賞
ガラスアンテナWAVEATTOCH®が屋内向け5G基地局としてNTT Comの共創ワークプレイス「OPEN HUB Park」内に採用
- ◎本件に関するお問い合わせ先:
- AGC株式会社 広報・IR部長 小川 知香子
- 担当:有木
- TEL: 03-3218-5603