2024年11月06日CSRリリース展示会・イベント

環境省が主催するCOP29ジャパン・パビリオンに出展

AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:平井良典)は、2024年11月11日~22日にアゼルバイジャン共和国のバクーで開催される、国連気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)において、環境省が主催するジャパン・パビリオンに、太陽光発電パネル(以下、太陽光パネル)などのガラス資源リサイクルを通じた資源循環経済への取り組みを展示します。ジャパン・パビリオンでの実地展示はCOP28に続き、2回目となります。

カレット(ガラス屑)のリサイクルは、GHG排出の削減、自然資本の保全、廃棄物の削減、埋め立て処分の削減*1などに貢献します。しかし、現状、建築物、自動車、太陽光パネルなどの解体により廃棄されたガラスの大半は埋め立て処分されており、今後リサイクルを推進するためには品質・コスト・技術面での検証の他、多くのステークホルダーと連携しサプライチェーンを確立していく必要があります。

割れた状態で回収された太陽光パネルのカバーガラスの画像

太陽光パネルから板状で回収され、粉砕されたガラスの画像

割れた状態で回収された太陽光パネルのカバーガラス
(リサイクル前に異物の除去が必要)

太陽光パネルから板状で回収され、粉砕されたガラス
(左写真状態と比べて異物の混入を防ぐことができ品質管理が容易)


このような課題を解決するため、当社グループは、建築物の解体などで役目を終え、廃棄されるガラスを建築用ガラスとして水平リサイクルする取り組みを、施主、解体事業者、資源リサイクル業者、廃棄物処理業者など、多様なビジネスパートナーと協力し進めています*2
また、当社グループは、太陽光パネルのカバーガラスのリサイクルにも取り組んでいます*3。耐用年数を迎えた太陽光パネルは、2030年代以降、世界で大量廃棄されることが予想されており、これをリサイクルする必要性が高まっています。そのような中、2023年と2024年に太陽光パネルのリサイクル業者と協働し、特殊な熱処理を用いて分離されたカバーガラスを建築ガラス原料として活用する実証実験に日本で初めて成功しました*4
引き続き、グローバルにビジネスパートナーとの協働および技術課題の解決に取り組み、ガラスリサイクルを促進していきます。
AGCグループは、中期経営計画 AGC plus-2026 において、製品・技術で創出する「3つの社会的価値」を定めています。このうち”Blue planet”では、原料の調達からお客様の使用に至るまでの環境負荷の低減を目指し、持続可能な地球環境の実現に向けて取り組んでいます。これからも限りある資源を有効利⽤するため、製品ライフサイクル全体で資源循環性の向上を目指していきます。


<注釈>
*1 1.0トンのカレットリサイクルは、①天然原料約1.2トンの節減、②GHG排出量0.5~0.7トンの削減、③1.0トンの産業廃棄物の埋め立て削減に相当(自社データに基づく算定)。
*2 サステナビリティデータブック agc_sus_jp_2024.pdf P35参照
*3 AGC Glass Europe社、太陽光発電パネルカバーガラスリサイクルのパイオニアであるROSI社とパートナーシップを締結(2024年発表)
*4 太陽光パネルカバーガラスのリサイクル実証試験に成功 ―板ガラス原料向けとして国内初― (2023年発表)
  太陽光パネルカバーガラスのリサイクル実証試験に成功 ―フロート板ガラス原料として国内初―(2024年発表)

<関連リンク>
COP29ジャパン・パビリオン - 環境省 (env.go.jp)

COP29ジャパン・パビリオンのロゴ

◎本件に関するお問い合わせ先:
AGC株式会社 広報・IR部長 小川 知香子
担当:中尾
TEL: 03-3218-5603