環境活動の全体像
環境に関わる長期的な社会課題認識(AGCマテリアリティ)
脱炭素、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブといった社会的メガトレンドは、AGCグループの企業価値および経営戦略に直接的な影響を及ぼす重要な外部要因です。私たちはサステナビリティ経営における環境活動の推進に当たり、これらメガトレンドや長期的な視点を踏まえ、「気候変動問題への対応」「資源の有効利用」「地域社会との関係・環境配慮」および「社会・環境に配慮したサプライチェーン」を環境に関わるマテリアリティとして特定しています。
これらを事業リスクであると同時に成長の機会とも捉え、戦略的な視点から事業活動や技術開発に反映しています。こうした取り組みを、自社単独にとどまらず、サプライヤーやお客様、地域社会など多様なステークホルダーとの連携を通じて、バリューチェーン全体へと波及させることを重視しています。
このような企業理念“Look Beyond” やマテリアリティに関する基本的な考え方を社内外に一貫した方針として共有するため、AGCグループでは「環境方針」を策定しています。
Blue planetの価値創造
AGCグループの新中期経営計画 AGC plus-2026 では、AGCグループが製品・技術を通じて創出する社会的価値を、「Blue planet」「Innovation」「Well-being」の 3 つに再定義しました。このうち「Blue planet」では、バリューチェーン全体の環境負荷低減を通じ、地球の持続可能性への貢献を目指しています。また、素材・ソリューションの研究開発から事業化までに長い期間を要するAGCグループは、自らが持続可能な企業体であり続けることの重要性を強く認識しています。
そのため、2050年カーボン・ネットゼロの達成をはじめ温室効果ガス(GHG)の削減をサステナビリティKPIとして掲げ、地球環境へのネガティブインパクトの最小化に取り組んでいます。さらに、地球環境の変化が社会全体に及ぼす広範な影響を踏まえ、AGCグループは独自の技術とイノベーションを核とした価値創出を通じ、社会課題の解決に貢献していきます。