2009.11.04 弊社鹿島工場の土壌・地下水汚染対策について(その2)

旭硝子株式会社は、2006年4月26日、弊社鹿島工場敷地内の土壌・地下水調査結果及び今後の対策について、報道発表いたしました。その後、行政のご指導をいただきながら、また地域住民の皆様にご説明しながら、慎重に汚染物質の拡散防止および回収浄化対策について検討し、2007年3月に弊社ホームページに対策内容を掲載しました。
今回は、その後の進捗状況についてご報告いたします。

  • 汚染物質の浄化・拡散防止対策
    1. (1)ジクロロメタン・四塩化炭素製造エリアの浄化対策
      このエリアでは、土壌ガス吸引法による井戸を1本設置していましたが、揮発性有機化合物(VOCs)の浄化を加速するためガス吸引用井戸を6本増設し、2007年7月から計7本で浄化を開始しました。吸引したガス及び揚水中のVOCsは、既設の焼却施設で分解し無害化しています。なお、これまでの2年間で回収したVOCsは約3トンで、浄化は予定通りに進んでいます。
    2. (2)旧フロン113,123製造エリアの浄化・拡散防止対策
      このエリアでは、揚水井戸を2本設置していましたが、浄化・拡散防止を促進するため、新たに西側に2本の井戸を増設し、2007年7月から揚水を開始しました。なお、揚水した水は、既設の弊社敷地内の排水処理場で一次処理した後、深芝下水処理場で最終処理しています。
  • 定期モニタリング結果
    3ヵ月毎の定期モニタリングの結果から、工場岸壁近傍の海水・海底土壌、及び他社工場と隣接する敷地境界付近の調査井戸の分析結果が、引き続き全て環境基準以下であることを確認しています。
  • 汚染物質の拡散防止追加対策
    1.の対策で、順次、浄化・拡散防止が図られていきますが、対策の一層の加速、強化を図るため、対策を進めている中で新たに汚染が検出されたエリア近傍に揚水井戸を2本設置し、汚染の拡散防止を図っています。さらに、岸壁エリアでは、揚水バリア井戸(注記)を6本設置し、岸壁近傍からの確実な拡散防止を図っています。
    これらの拡散防止追加対策は、今後も必要に応じて実施してまいります。

    以上、計画に沿った内容、スケジュールで対策を進めていく所存ですが、今後とも地域住民の皆様にご迷惑をお掛けしないことを最優先とし、将来にわたり周辺への環境面の影響を生じさせないよう努力していくことを、ここにお約束しますと共に、ご報告申し上げます。

注記:「揚水バリア井戸」
汚染された地下水の流出を防止する目的の揚水井戸。
揚水により地下水位を低下させ、汚染地下水の流出を防止する。

本件に関するお問い合わせ先

旭硝子株式会社 鹿島工場 総務部長 岡田 光司 電話:0299-96-2215